今さら聞けない⁉新型コロナに関する英語表現いろいろ

さて、ここ2年あまり、もう耳にタコができるほど聞いてきたコロナという言葉。
日本では<コロナウイルス>と言ったり、短く<新型コロナ>と言ったりと表し方はさまざまですが、このコロナウイルスが蔓延し始めたというニュースが日本で報じられた当初から、正式名称は<新型コロナウィルス感染症>とされてきました。
世界のあらゆる国々で感染が拡大したことにより、かつてないほどに世界中の人々の生活がガラリと変わってしまったという、まさに未曽有の(unprecedented)事態であるという印象がとても強いコロナウイルスのことを、なぜ“新型”と表現するのだろう?と思った人もいるかもしれませんが、その理由は簡単です。
2002年~2003年頃にアジアやカナダを中心に感染拡大したSARS (Severe Acute Respiratory Syndrome)、2012年アラビア半島の国々を中心として発生し、その後、ヨーロッパ地域などにも感染が拡大したMERS (Middle East Respiratory Syndrome)も、みなコロナウイルスだからです。
新型コロナウイルス感染症が英語で表現される場合によく耳にする、COVID-19 (COronaVIrus Disease of 2019)ですが、これも、正式にはnovel coronavirus SARS-CoV2となり、novelという言葉が添えられています。
小説…コロナウイルス感染症?
「novelって、小説という意味じゃないの?」と思いませんでしたか?
そうなんです。novelは、名詞としては「(長編)小説」という意味になり、形容詞としては、「〈考え・ファッション・経験などが〉(よい意味で)新しい、新奇な、奇抜な」という意味になります。
COVID-19のまとめ動画を英語で観てみよう
新型コロナウイルスに関して説明されている動画を英語で観てみたい、という方にはTED-Edのこちらの動画がとても簡潔でわかりやすいのでおすすめです。
これは2020年5月に投稿されたもので、内容はシンプルではありますが、たった5分という短い動画でありながら要点もよくまとめられています。
「コロナって何?」「どのように感染するの?」といった疑問に答えてくれる、新型コロナウイルスについての導入部分のような動画となっています。
コロナウィルス用語集で英語の応用力をつける
たとえば、何か情報を探している時に、とあるブロガーの記事にたどりついてもその記事の中に自分が本当に知りたい情報や具体的な内容が載っているかどうかがわからないまま読み進めていくのは、なかなか手間も時間もかかる(time-consuming)作業ですよね。
記事から記事へ、欲しい情報にたどりつくまで“はしごブログ”をするよりも、こういうニーズにはコレ、と創意工夫に富んだアイディアを提案するのが、この独学する英語。
特に、コロナ関連の用語は山ほどあり、また、状況は日々移り変わっていくので、ひとつの言葉を辞書で調べはじめると、あれもこれもとキリがなくなってしまうと思います。
いっそ、一覧表のようなファイルをさくっとダウンロードして、あとで自分が好きなときに参照する方が便利ですし、理にかなっていると言えるのではないでしょうか。
そんな、スキマ時間や気分が向いた時に、自分のペースでコロナウイルスに関する英語表現を覚えていきたいという人におすすめなサイトを2つ紹介したいと思います。
新型コロナウイルスに関する英単語をまとめた用語集のおすすめは?
まずは、英語の初級者から上級者の人まで、すべての人におすすめできるコロナウイルス用語集の【完全版】を紹介したいと思います。
こちらは、京都のあっちこっちプロジェクトさんがまとめた『新型コロナウイルス用語集』です。
新型コロナウイルス用語集 (PDF: 1.3MB)
なんと、24ページにもわたりコロナウイルスに関わる用語が掲載されており、関連表現や例文も含め、コロナに関わることのすべてを網羅しているのではないかというほどの情報量で、実に素晴らしい資料だと思います。
日本語と英語を対応させているというだけでなく、その用語・表現にまつわる例文と解説やその補足などもかなり的確で、知りたかったことが、すぐにわかるように構成されています。
これを英語学習の教材として学んでいけば、かなりの物知りになれること間違いなしです。
ただ、このようなコロナ用語全集が、来年も再来年も更新され続けるようなことはあってほしくないと願いますが…
コロナ関連の用語について解説しているTIME誌のオンライン記事
さて、英語を勉強しているみなさんの中には、自分に対して《英語で》英語を勉強する、という負荷をかけている人もいると思います。
英語を日本語で勉強するよりも、英語で調べてみたり読み解いたりする方が、それだけ新しい英語表現が多く身につくでしょう。そんな強者には、こちらの記事がおすすめです。
これは、TIME誌のオンライン版に掲載されている特集記事で、新型コロナウイルスに関連した言葉がまとめて解説されている、いわゆるネイティブ向けの英文の記事です。
Coronavirus: A Glossary of Terms to Help You Understand the Unfolding Crisis
https://time.com/5798684/coronavirus-glossary-definitions/
それでは最後に、新型コロナウイルス感染症に関わる英単語をひとつ。
Covidiot
someone who behaves in a stupid way that risks spreading the infectious disease Covid-19
こんな新しい単語まで生んでしまった新型コロナウイルス。
このパンデミックには、「収束」はあれど、「終息」の時はまだまだ訪れそうにありませんね…。
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